事業報告

2025年度事業報告 (自2025年4月1日~至2026年3月31日)

概 要

2025年度は協会創立60周年の年にあたり、6月定時社員総会後に会員の懇親を兼ねた祝賀会を行った。協会内外 からは祝福を受けた。
また、前協会事務所の建替えに伴い8月に現事務所に移転した。この結果、理事会等の会議を協会事務所で行えるようになった。
従来からの各事業については、会員の協力のもと確実に実施した。
2025年度も、「作詩の普及活動」として、10月1日から12月1日の2か月間、第9期の「通信作詩講座(演歌・歌謡曲・ポップス)」を実施した。第8期からは曲先(メロ先)の講評も行っている。
同様に、2020年度から実施して高い評価を受けている公益的な文化事業「第5回作詩塾・ 東京【作詩講座2025】」は2026年2月に実施した。第5回は従来と形を変えて「TALK&LIVE」としてライブハウスでトークセッションとライブを行った。
2026年度は2年に一度の役員選挙の年なので、選挙の準備を行った。この結果、役員立候補者数が、理事、監事とも定数内であったため、立候補者全員が当選となった。
SNSを使った情報発信等については、ホームページ及び2022年度から実施している協会の公式X(旧Twitter)で継続的に情報を発信している。
一方、著作権に関する諸問題等について、JASRAC及び他の関連団体と連携・協力しながら取り組んだ。

*会員異動状況
2025年4月 1日  707名
2026年3月31日  636名
入会者 15名
退会者 66名
資格喪失 1名
物故者 19名

(1) 年間事業

以下に記載する事業は、当協会が年間を通して行う継続事業である。

1. 第58回日本作詩大賞及び新人賞  (石原信一作詩大賞委員長)

「日本作詩大賞」は、協会が総力を結集して行う最大事業であり、音楽業界をとりまく厳しい環境の中で、音楽文化の発展に多大な貢献を果たしている。
第58回目を迎えた今回は、テレビ東京の支援のもと2025年12月6日(土)にBSテレ東で生放送された。その番組内で最優秀新人賞と優秀新人賞、そして佳作も発表された。
2025年度の作詩大賞候補は、レコード会社10社から51作品の応募があった。2025年度も、第1次選考を外部音楽ジャーナリストに委託し、第2次選考会をテレビ東京で行い、12月6日の本選に臨んだ。なお、2025年は当協会創設60周年、BSテレビ東京開局25周年を記念して放送時間を例年より1時間長く、また、BSテレビ東京特別賞も贈られた。
新人賞は、新人作詩家の登竜門として音楽業界からも注目を集めており、最優秀作品と優秀作品はCD化され、入選作品を掲載した作品集を刊行した。作品集は入選者に贈呈し、一般には実費で頒布している。
2025年度の新人賞は1401編の応募作品があり、第1次、第2次そして最終選考による厳正なる審査の結果、入選作品として91編が選ばれた。
その中から最優秀新人賞1編、優秀新人賞1編、佳作8編が決定した。

☆作詩大賞ノミネート18作品(タイトル五十音順)

「あなたの口ぐせ」 さわだ すずこ
「歌だよ!人生」 水木 れいじ
「運命の夏」 売野 雅勇
「大阪恋しずく」 かず 翼
(おぼろ) 松井 五郎
「祇園闇桜」 石原 信一
「北の断崖(きりぎし) 麻 こよみ
「恋の終止符(ピリオド) 田久保 真見
「こころの声」 日野浦 かなで
「津軽三味線物語」 吉 幾三
Nina(ニーナ) 吉 幾三
「二枚目気取り」 麻 こよみ
「秘密の花」 売野 雅勇
夜香蘭(ひやしんす) 水木 れいじ
「Fun!Fun!Fun!」 後藤康二(ck510)、S-H-Y
「二人だけの秘密」 松井 五郎
「身勝手な女」 麻 こよみ
「雪唄」 木村 竜蔵

☆本選審査員(五十音順)

植木 理恵 (心理学者)
金田一 秀穂(言語学者)
夏井 いつき(俳人)
林家 正蔵 (落語家)
山本 康一 (辞書編集者)
ルース・マリー・ジャーマン(実業家)

☆受賞作品

日本作詩大賞 「二枚目気取り」
作詩 麻 こよみ
作曲 杉本 眞人
編曲 矢野 立美
歌唱 吉 幾三
制作 株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
審査員特別賞 (おぼろ)
作詩 松井 五郎
作曲 幸  耕平
編曲 佐藤 和豊
歌唱 市川 由紀乃
制作 キングレコード株式会社
BSテレビ東京特別賞 「津軽三味線物語」
作詩 吉  幾三
作曲 吉  幾三
編曲 西村 真吾
歌唱 彩  青
制作 日本コロムビア株式会社

☆新人賞授賞作品

最優秀新人賞 「二人傘」
作詩  高城 のぼる
作曲  水森 英夫
編曲  佐藤 和豊
歌唱  瀬口 侑希
制作  日本クラウン株式会社
優秀新人賞  「奪うつもりで愛します」
作詩  米塚 ひろし
作曲  水森 英夫
編曲  佐藤 和豊
歌唱  瀬口 侑希
制作  日本クラウン株式会社
佳作(8編)
タイトル五十音順
「浅野 おんな川」 まんだ あつこ
「鬼さんいっしょに泣いとくれ」 中林 みゆ
「悲しむほどのことじゃない」 髙久 茂男
「カモメ」 高野 博美
「こころ舫い綱」 宮川 藍梨
「手紙」 吉村 亮摩
「独娼」 -1=ipyon
「眉月抄」 羽蝶 まいこ
2. 「通信作詩講座(演歌・歌謡曲・ポップス)」  (髙畠じゅん子作詩講座委員長)
「作詩の普及」を目的として、遠く離れていても作詩の勉強ができる環境を作ること、当協会の催し物に参加がむずかしい人も作詩の勉強ができることを趣旨として、2020年度から公益的事業として実施してきたが、2025年度の第9期をもって一旦終了した。
2025年度は前年度に引き続き、課題メロディーを委嘱したメロ先(曲先)の講座も行った。

第9期  2025年10月1日~2025年12月1日   受講作品数140作品
登録受講者数261名  うち会員42名
第9期終了までの総講評数  2549作品

3. 作詩塾「TALK&LIVE(第5回作詩塾・東京 作詩講座2025)」
  (髙畠じゅん子作詩講座委員長)

今回は初の試みとしてライブハウスで実施した。通信作詩講座との融合を試みて、通信作詩講座第8期9期のメロ先の受講作品の中から優秀作品1作品を歌心りえ氏が歌唱、これを題材にして当協会理事が実践的な講義を行った。あわせて同氏のライブも行った。
優秀作品は10配信サイトで配信されている。

4. 2025年版 年刊詩謡集「きょうの詩 あしたの詩」  (たきのえいじ詩謡集委員長)

本事業の主な目的は「作詩の普及」で、作詩家協会の会員が新人からベテランまで、この一冊のために新作を持ち寄って作りあげる作品集である。これだけの作品集を出し続けている団体は作詩家協会だけで、会員の喜びと誇りが詰まっている。
歴代会長・委員長の序文はこのことを味わいのある言葉で書かれているので、是非ともご一読いただくことをお勧めしたい。
参加作品は(参加者125名)160編であった。
今回は協会創立60周年を記念した複数作品の参加も実施したことが好評だった。

5. 会報・協会ホームページ  (久仁京介広報委員長)
会報は、定期的に発行している当協会唯一の機関紙である。
実務報告を加え、執行部と会員、または会員相互の交流を図ると同時に、関係団体とコミュニケーションの円滑化をはかるものである。
  • 年4回 4月,7月,10月,12月発行(No.231~234)  発行部数 800部

ホームページは、会員サービスの一層の充実をはかると共に、一般にも情報発信をしている。
掲載内容は、当協会の紹介、事業・イベント・作品募集等の告知、報告、入会案内などである。

6. 研修会  (万城たかし研修委員長)

2025年度は、創立60周年祝賀会、協会事務所移転等のため実施内容の検討にとどまった。

7. 日本作曲家協会との共同企画 作詩・作曲コンテスト「ソングコンテストグランプリ・2025」
  (石原信一ソングコンテスト委員長)

2025年度の作詩部門の募集は2025年1月15日~3月14日、歌唱は松原のぶえさん(徳間ジャパンコミュニケーションズ)で応募作品は、816編となった。
最優秀作詩賞には、「命ぎりぎり日本海」(水越桂)、「通天閣の空の下」(氏原一郎)」の2編が選ばれ、他に優秀作詩賞2編、佳作9編が入選した。
2026年度も日本作曲家協会との共同企画で行うこととし、歌唱は藤原浩さん(キングレコード)に決定した。応募窓口は日本作曲家協会で、作詩募集期間は、2026年1月14日~3月13日、応募作品は773編で最優秀作詩賞2編を課題詩に、4月17日~6月19日作曲部門が募集された。

8. 情報発信等のIT化  (松井五郎マルチメディア委員長)

SNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用した情報発信の方法として、2022年10月26日から協会の公式X(旧Twitter)を開始した。作詩大賞新人賞やソングコンテストグランプリ等の作品募集や協会の事業などを発信し続けている。スピーディーでバラエティー豊かな情報発信を目指している。

9. 財務委員会  (原文彦財務委員長)

協会事業の予算・決算に関する企画立案を行った。

(2) 協賛事業

主な関係団体への協賛
従来からの関係団体への協賛を行ってきたが、本年度も引き続き参加・協賛を行った。
  • JASRAC主催の各文化事業(日本音楽著作権協会)
  • FCA(一般社団法人日本音楽作家団体協議会)アンケート「音楽作家の実態・意識把握調査」
  • 日本作曲家協会の音楽祭(日本作曲家協会)

(3) その他の実施事項

1. 理事会

理事会は、原則月1回開催される。
協会の事業遂行に関する事項について決定し、事業計画及び収支予算、事業報告及び決算等々を検討、社員総会において審議・決議、報告していくものである。

2. 社員総会
社員総会は、6月に開催された。
事業報告及び決算、事業計画及び収支予算等々の諸問題を審議し決議する。
  • 6月28日(土)ホテル ルポール麹町
      議案   1. 2024年度事業報告について
           2. 2024年度決算報告について
           3. 2025年度事業計画について
           4. 2025年度収支予算について
           5. 理事2名選任について
3. 委員会

各委員会は、理事会で決定した事項によりその実務を遂行している。
60周年事業委員会、作詩大賞委員会(新人賞選考委員会含む)、作詩講座委員会(通信作詩講座、作詩塾)、ソングコンテスト委員会、詩謡集委員会、広報委員会(会報、ホームページ)、研修委員会、財務委員会、マルチメディア委員会

4. 全国地区会

各全国地区会の自主的活動を第一としており、地方の会員が自主的に勉強会や懇親会を各地区で開き、その場所に会員の要望で役員が出張して親睦を深める等、各地区の充実と発展を主たる活動方針に揚げている。
全国地区会は、北海道、東北、北関東(茨城・栃木・群馬)、埼玉、千葉、東東京(世田谷・杉並・練馬区を除く区部)、西東京(世田谷・杉並・練馬区・市部)、神奈川、北陸甲信越、東海、近畿、大阪、中国、四国、九州・沖縄の15地区会となっている。

2025年度4月期決算報告書(PDF:171KB) PDF

以上

このページの先頭へ