事業報告

平成29年度事業報告 (自平成29年4月1日~至平成30年3月31日)

概 要

 従来からの各事業については、会員の協力のもと、役員・事務局が一体となって実施した。従来事業の内の①音楽著作権の理解と保護を事業目的とした著作権シンポジウム「いい歌を残すための歌会議」及び②年刊詩謡集「きょうの詩あしたの詩」の刊行及びデータベース化したものを一般に開示している2事業は、公益的な事業として内閣府に公益目的支出計画(平成23年度から平成29年度までの7ヶ年)を提出したもので、最終年度にあたり確実に実施し終了した。

 現在入居している東京リボンのビルは、昭和47年築で耐震対応が無く、近い将来、建替えの予定であったが、延期となっている。
 また、今年度も事務局の機能強化(特に経理事務)など法人としての体制整備に取り組んだ。
 なお、平成30年役員選挙の選挙管理委員会が1月に設置され、いよいよスタートとなった。
 一方、著作権に関する諸問題等については、他の関連団体と連携・協力しながら引き続き取り組んだ。

*会員異動状況
平成29年4月 1日  1,044名
平成30年3月31日  1,011名
入会者 31名
退会者 41名
資格喪失 8名
物故者 15名

(1) 年間事業

以下に記載する事業は、当協会が年間を通して行う重要な継続事業である。

1. 第50回日本作詩大賞及び新人賞
  (喜多條忠作詩大賞委員長)

 「日本作詩大賞」は、当協会が総力を結集して行う最大事業であり、音楽業界をとりまく厳しい環境の中で、音楽文化の発展に多大な貢献を果たしている。
第50回目を迎えた今回は、テレビ東京の支援のもと平成29年12月3日(日)に放送された。その番組内で新人賞の最優秀賞と優秀賞、そして佳作が発表された。
今年の作詩大賞候補は、レコード会社11社から73作品の応募があり、第1次選考会を作詩家協会で9月6日に行い13作品を選び、第2次選考会をテレビ東京で行い、12月3日の本選に臨んだ。
 また、新人賞は、新人作詞家の登竜門として音楽業界からも注目を集めており、最優秀作品と優秀作品はCD化され、入選作品を掲載した作品集を刊行し、入選者に贈呈し、一般に実費で配布している。
今年度の新人賞は2039編の応募作品があり、第1次、第2次そして最終選者を厳正なる審査の結果、入選作品として81編が選ばれた。
その中から最優秀賞1編、優秀賞1編、佳作11編が決定した。

☆作詩大賞エントリー11作品(タイトル五十音順)

「会津追分」 麻 こよみ
「いま、太陽に向かって咲く花」 NOBU
「男の絶唱」 原 文彦
「男の流儀」 石原 信一
「母ちゃんの浜唄」 さわだ すずこ
「心」 久仁 京介
「心化粧」 さいとう 大三
「はぐれ花」 麻 こよみ
早鞆(はやとも)瀬戸(せと) たきの えいじ
肱川(ひじかわ)あらし 喜多條 忠
「流氷の宿」 岡田 冨美子

☆本選審査員(五十音順)

審査委員長 酒井 政利(音楽プロデューサー)
委 員 海老名 香葉子(エッセイスト)
草野 満代(フリーアナウンサー)
齊藤 孝(教育学者)
羽田 圭介(作家)
聖川 湧(作曲家)

☆受賞作品

日本作詩大賞 肱川(ひじかわ)あらし
作詩 喜多條 忠
作曲 船村 徹
編曲 蔦 将包
歌唱 伍代 夏子
制作 株式会社ソニー・ミュージックダイレクト
優秀作品賞 「流氷の宿」
作詩 岡田 冨美子
作曲 弦 哲也
編曲 丸山 雅仁
歌唱 大月 みやこ
制作 キングレコード株式会社
優秀作品賞 「母ちゃんの浜唄」
作詩 さわだ すずこ
作曲 弦 哲也
編曲 南郷 達也
歌唱 福田 こうへい
制作 キングレコード株式会社

☆新人賞授賞作品

最優秀新人賞 「四畳半の蝉」
作詩  結木 瞳
作曲  山崎 ハコ
編曲  伊戸 のりお
歌唱  あさみ ちゆき
制作  株式会社テイチクエンタテインメント
優秀新人賞  「神保町」
作詩  小泉 厚子
作曲  山崎 ハコ
編曲  伊戸 のりお
歌唱  あさみ ちゆき
制作  株式会社テイチクエンタテインメント
佳作(11編) 「お父んの あやとり」 岡西 通雄
「『涙捨て屋』の女将です」 杉江 香代子
「ほくほく線」 砂川 風子
「ほたるの提灯ぶらさげて」 長友 聖次
「ひょうたん島の赤灯台」 浜田 弘
天馬(あめんぼ) 遙 北斗
「下り電車に乗って」 福井 康修
「愛ののちに」 まんだ あつこ
「十枚綴りの想い出」 宮下 志郎
「おかえり」 森下 かおり
「昭和 阿佐ヶ谷 あかね荘」 吉井 省一
2. 第20回著作権シンポジウム「いい歌を残すための歌会議・東京」
  (髙畠じゅん子歌会議委員長)

 著作権シンポジウム「いい歌を残すための歌会議」は、当協会の重要な文化事業であり、内閣府に提出した公益目的支出計画に記載した実施事業である。
なお、日本音楽著作権協会(JASRAC)より助成を受けて行う実施事業でもある。
今年度は、10月21日(土)ホテル・ルポール麹町で実施され、役員19名、160名超の参加者で大盛況となった。
シンポジウムは、JASRACいではく会長による音楽著作権に関する話、もず唱平顧問による「いい歌を残すための歌会議」の意義について、また成世昌平さんと水田竜子さんによるミニライブ、交流会では、権利者としての作家とメーカー・カラオケ教室・歌謡曲ファンを含めたユーザーとの交流の場を通して、音楽著作権の正しい理解と保護について啓蒙することができた。

3. 2017年版年刊詩謡集「きょうの詩あしたの詩」  (たきのえいじ詩謡集委員長)

 内閣府に提出した公益目的支出計画に記載した実施事業の2つ目である。
本事業の目的は「作詩の普及」であり、具体的には年刊詩謡集「きょうの詩あしたの詩」として、多数の会員作品を網羅した作品集の刊行である。
レコード会社、音楽出版社、音楽事業社、雑誌社、関係団体等に寄贈し、音楽作品として世に出る機会の一助としている。
なお、作品集はデータベース化し、当協会のホームページ上に掲載し、一般にも開示し、また実費で配布している。
今年度の参加作品は268編であった。

4. 会報  (久仁京介広報委員長)
 年4回発行している当協会唯一の機関紙である。実務報告を加え、執行部と会員、または会員相互の交流を図ると同時に、関係団体とコミュニケーションの円滑化をはかるものである。
  • 年4回発行( No.199 ~ 202 ) 発行部数 1,200部
5. 協会ホームページ  (京 えりこPC委員長)

  会員サービスの一層の充実をはかると共に、情報開示が求められており、当協会もオフィシャルホームページで一般にも情報発信をしている。
ホームページでは、当協会の紹介、日本作詩大賞及び新人賞、詩謡集、入会の案内などを掲載している。

6. 研修旅行会  (建石 一研修旅行会委員長)

 平成30年度となるが、協会恒例の単独旅行会を平成30年4月22日(日)~23日(月)に箱根で実施する計画を立て、事業計画に記載した。
 平成30年4月22日(日)~23日(月)
 箱根 芦ノ湖畔 龍宮殿 / ザ・プリンス箱根芦ノ湖(セミナー)

7. 日本作曲家協会との共同企画「ソングコンテストグランプリ・2018」
  (石原信一企画委員長)

 今年度も日本作曲家協会との共同企画で続けていく事になり、歌唱は川中美幸に決定し、作詩募集期間は、平成30年1月15日(月)より3月15日(木)、応募窓口は、日本作曲家協会で、応募作品は、2268編となった。

8. ソングバンク作詩募集(ソングコンテスト新企画)
  (石原信一企画委員長)

 日本作曲家協会「ソングコンテストグランプリ」に、日本作詩家協会が作詩作品を提供して、3年になる。
グランプリ作品2曲はプロ歌手によりCD化されるが、惜しくも選外となった応募作品にも魅力的な作曲が多数あり、作曲家協会はこれまでの優秀作曲作品を、詩のないメロディーだけの作品CD(15曲)にまとめた。
この作曲作品に、作詩家協会会員がオリジナルの詩をつけて、新たに「ソングバンク」という名称で作品を完成させ、レコードメーカーにプレゼンする企画が生まれた。
いわゆる「メロ先」作品に詩をつけるという作業である。
作詩募集期間は平成29年10月1日(日)より平成30年3月30日(金)で、応募作品は1238編、応募者数は217名であった。

(2) 協賛事業

主な関連団体への協賛
 従来からの関係団体への協賛を行ってきたが、本年度も引き続き参加・協賛を行った。
  • JASRAC賞の贈呈式(日本音楽著作権協会)
  • JASRAC主催の各文化事業(日本音楽著作権協会)
  • 日本作曲家協会の音楽祭(日本作曲家協会)

(3) その他の実施事項

1. 理事会

 理事会は、原則月1回開催される。
協会の事業遂行に関する事項について決定し、事業計画及び収支予算、事業報告及び決算等々を検討、社員総会において審議・決議、報告していくものである。

2. 社員総会
  社員総会は、6月と3月に開催された。
 事業報告及び決算、事業計画及び収支予算等々の諸問題を審議し決議する。
  • 6月9日(金)ホテル・ルポール麹町
      議案  平成28年度事業報告と決算について
  • 3月23日(金)けやきホール
      議案  平成30年度事業計画と収支予算について
          定款の一部変更について
3. 分科委員会

 各分科委員会は、理事会で決定した事項によりその実務を遂行している。

 作詩大賞委員会(新人賞選考委員会含む) 、歌会議委員会 、詩謡集委員会 、
 広報委員会 、研修旅行委員会 、企画委員会、財務委員会 、法務・著作権委員会

4. 全国地区会

 各全国地区会の自主的活動を第一としており、各地区の充実と発展を主たる活動方針に揚げている。
本年度は、平成29年8月19日「東京地区会」、11月11日「千葉・北関東地区会」、11月24日「東海・北陸地区会」、平成30年3月1日「関西地区会」を開催した。

平成29年度4月期決算報告書(PDF:24.3KB) PDF

以上

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